Mediflowに「いい人材を紹介してほしい」と問い合わせをいただく施設は多いですが、ご支援を進める中で一つの事実を率直にお伝えするケースがあります。「この候補者は、複数の施設のオファーを比べて検討しています」——。優秀な外国人介護士は、すでに「選ばれる側」ではなく「選ぶ側」に立っています。

【市場の構造が変わった:高スペック人材の争奪戦】

特定技能介護人材の受け入れが本格化してから数年が経ち、日本の介護業界における外国人スタッフの採用競争は明らかに激化しています。N3以上の日本語力を持ち、介護技術の事前研修を修了しており、長期定着の意欲が高い人材——いわゆる「即戦力候補」——は、紹介会社を通じて複数の施設から同時にアプローチを受けることが珍しくありません。

この層の人材は、給与や立地だけで施設を選んでいません。「ここで自分は成長できるか」「大切にされるか」「将来のキャリアに繋がるか」を鋭く見ています。そして、見学時の対応・施設の雰囲気・担当者の言葉遣いのひとつひとつから、施設の文化を読み取っています。

【候補者が「この施設は避けよう」と判断するサイン】

Mediflowが候補者との面談の中で実際に聞いた「断った理由」を整理すると、以下のようなものが目立ちます。

サイン①:見学時に「大変な仕事だけど頑張れますか?」を繰り返す施設 「頑張れるかどうか」を問われること自体は問題ありませんが、「こんなに大変な施設に来てくれるか?」という雰囲気が滲み出る施設は敬遠されます。トップ人材は自信があります。ネガティブな文脈で語られる職場環境には魅力を感じません。

サイン②:外国人スタッフの現状・定着率を聞いても答えられない 「うちに今、外国人スタッフは何人いますか?何年働いていますか?」という質問に対して、曖昧にしか答えられない施設は「隠すことがある施設」と判断されます。すでに在籍する外国人スタッフのリアルな声が聞けるかどうかが、候補者の安心感に直結します。

サイン③:「研修中は時給・試用期間が長い」を当然と思っている 日本では「最初は研修期間だから低い給与」という慣習がありますが、来日時点で一定の技術を持つ外国人介護士にとって、長い試用期間と低い研修時給は「こちらの能力を信用していない」というシグナルに映ります。評価のスピードと透明性が重視されています。

サイン④:「日本語はこれから覚えてください」で終わる 日本語サポートの計画・予算・担当者が施設側に存在するかどうかは、候補者から高い関心を持って確認されます。「業務をこなすうちに覚えるはず」という方針では、向上心のある人材ほど「成長できない場所」と感じます。

【選ばれる施設の5つの共通点】

共通点①:現役外国人スタッフが「アンバサダー」になっている 採用面接や見学の場に、すでに在籍している外国人スタッフが自然に関わっている施設は信頼度が高い。「あの先輩スタッフが楽しそうに働いている」という実例が最強のメッセージです。

共通点②:キャリアロードマップが書いて渡せる 「3年後に介護福祉士試験のサポートをする」「資格取得後は給与をこう改定する」「5年後にはリーダー候補として育てる」——これを文書で渡せる施設は、候補者に「ここなら将来がある」と思わせます。

共通点③:施設長・管理者が「なぜ外国人採用をするか」を語れる 単なる人手不足補填ではなく、「多様なスタッフが働く施設にしたい」「海外の介護スキルから学ぶことがある」という施設側のビジョンがあると、候補者は「この施設は自分を本当に必要としている」と感じます。

共通点④:住居・生活サポートの具体策が入職前に伝わる 「住まいはどうなりますか?」「銀行口座の開設は手伝ってもらえますか?」——来日前から生活上の不安がゼロになる施設は、候補者から高い評価を得ています。

共通点⑤:紹介会社との「その後の連携」を大切にしている Mediflowが把握しているトップ人材の多くは、私たちを「信頼できるエージェント」として長期にわたって情報交換しています。施設が私たちと入職後も継続的に連携する姿勢を持っていると、候補者に「この施設はちゃんとサポートしてくれる」と伝わります。

「いい人材が来ない」という悩みの多くは、採用基準の問題ではなく「選ばれる施設になっていないこと」に原因があります。まず自施設の受け入れ体制を客観的に見直すことから始めてみてください。Mediflowがそのご相談も含め、採用の全工程をサポートします。

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